自分の事を嫌いな人に聞いてほしい音楽
今回どうしても紹介したい曲があります。
しかし、この曲を聴いていただくにあたって、
どうしても先に、この楽曲を作ったアーティストについて知って頂きたく思います。
というのも、私は、この曲は
”どんなアーティストが歌っているのか?”
ということに、ものすごく価値を感じているからです。
蟲ふるう夜に
メンバーは、蟻(Vo、作詞)、慎之介(G、曲)、郁己(Dr)、春輝(bass)の4人。
この記事は2013年に発売された『蟲の声』というアルバムがリリースされた時の音楽情報サイトナタリーのインタビュー記事です。※紹介したい曲とは直接は関係ありません。
記事にもある通り、
Vo.の蟻を含め、結成当初のメンバー達が自分たちのことを
”虫ケラのような存在”と劣等感を抱きながら、
自分たちの闇の中に、小さな光の希望を持って闘っている。
そんな自分たちの魂を歌にして届けたい。
そんな想いから
”蟲ふるう夜に”
というバンド名にしたそうです。
闇が強く”クロイ”サウンド
そんな彼ら(Vo.の蟻は女性ですが、便宜上、以降も彼らと呼びます)の闇を象徴している曲があります。
それがこちらの曲です。※これもカッコイイ曲ですがメインで紹介したい曲とは違います。
視聴可能ではない部分の歌詞を一部紹介⇩
引用元:Uta-Net
歌詞からも彼らが自分の闇を訴えていることがわかります。
また、ディストーション(歪み)の効いたサウンドが、
何もかも破壊してしまいたいという心の叫びを感じさせる曲です。
闇の叫び方がカッコよく、少し孤独を感じさせる一曲です。
闇から光へ
”クロイトモダチ”から1年後、
彼らは闇から光へ向かっていました。
それがこちらです。
引用元:Uta-Net
タイトルは”一緒に逃げよう”ですが、
それでも自分の弱さ、痛みと闘っていく、
闘志を感じさせる一曲になっています。
わたしが愛すべきわたしへ
今回タイトルに書いた聞いてほしい一曲がこちらです。
映像付きでどうぞ!
自分に劣等感を抱いていたり、コンプレックスがあったり、
”自分”という存在を否定している人に聞いてほしい一曲です。
自分の事を大嫌いで、でも、どこかで好きになりたいと願っている。
現在うつ病を患っている私は何もする気が起きなく、
大好きな音楽でさえ自分から遠ざけていました。
病院からもらった薬が効いてきて、少し動悸が少なくなってきた頃、
改めてこの曲を耳にした時に、思わず感動してしまい、
それから今もずっとリピートして聞いています。
自分をもっと愛する事が出来るようになるために・・・
蛹から蝶へ
今回紹介した”わたしが愛すべきわたしへ”は、
先に紹介した”クロイトモダチ”と比べても、
軽やかで、リズムも軽快なサウンドになっています。
以前私の知人でビジュアル系バンド好きのファンの人が、とあるアーティストはインディーズからメジャーに行ったことで、変わってしまってファンじゃなくなった!と言っていました。
確かに、一曲売れた後、アーティスト本人が迷走してしまい、全然心に響く曲が描けなくなってしまった。というアーティストも多いですよね。
しかし、彼らは、人間の成長とともに、楽曲もどんどん成長しているのをすごく感じます。
そして、成長した彼らは今年の2月に解散しました。
現在はVo.の蟻を中心とした、新プロジェクト『mushifuru project』が始動し、
『キミノオルフェ』という名義で活動をしています。
これまで、自分の弱さや痛みを、強さや希望に変えてきた蟻は、
対象を”自分”から”ファンや他人”に移し、
”他人(キミ)のための吟遊詩人(オルフェ)”として活動しています。
今後の彼女の活躍にも大きな期待をしています。
蟲ふるう夜に作品紹介
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